top>>>



次のページ >>


「大蔵省通達、不動産融資総量規制」 ・・・・。

1990年、早春のこの出来事が悪夢のはじまりだった。首相が影薄男、海部俊樹、大蔵大臣がポマードギトギト、ヘビースモーキング、エセ武士道男、橋本竜太郎の時である。ちなみに、海部は、せこい愛人問題で大ブーイングの末あっけなく辞任した宇野の後釜であった。今から、思えば、国家の明暗を分けたこの当時になんてぇ奴らがぁ・・である。逆に言えば、悪賢い奴らは、責任逃れのために影を潜め、サンドバック代わりに消耗品首相をたて、成り行きをみまもっていたに違いない。

あの時以来、事あるごとに「バブルの崩壊」という言葉のもとに我々は嫌というほど辛酸を舐めさせられてきた。



シャボン玉を膨らませていく。膨らんだシャボン玉はやがて弾けて割れる運命にある。だから、膨らみすぎたバブル経済は、もともと壊れて消える運命にあった・・・。いや、しかし、いったい本当にそうなのか?自然に弾けて消えるシャボン玉と同じにしていてよかったのだろうか?膨らみすぎた異常な経済はやがて破綻を来たすものなのかはしれないが、それをいかに軟着陸させるのかは、旅客機に操縦士がいるように、しっかりとその責務を担当する人間がいたことを忘れてはならない。その人間の判断、ハンドルさばき一つでダメージを極限にまで抑えることも出来ただろう。しかし実際はどうだ?最低のハンドルさばきどころか、逆噴射までしてしまったんじゃないのか?そのお陰で軟着陸どころかもろにクラッシュしてしまい、2000兆円という国民がよかれあしかれ産み出した富はこっぱみじんに吹き飛んでしまったのだ。想像力やビジョンの欠如した悪意に満ちたお上のハンドルさばきであった。しかし、ここでもう一度問いたいことは、そのようなハンドルさばきをした連中はいったいその罪に値する処罰を受けたのか?という疑問である。
ラーメン屋が食中毒を出したら、手痛い処罰を課せられる。運転手が事故を起こしたら、業務上過失で、これまた手痛い処罰がある・・・。要するに、一般社会の掟として自分自身が果たすべき責務に対してなんらかの失敗をしてしまった場合、必ず厳しいペナルティーが科せられるってことである。ところが、国民の富を奪い、夢や希望を消沈させ、多数の人を絶望の淵に追い込み自殺へと走らせた計り知れない彼らの過失に対して、我々が納得できる処罰はなされたといえるのか?バブル崩壊は避けられぬ事態であり、それを軟着陸させるのは不可能であったと逃げようとしても、そうはいかない。なぜなら、その後、同じようにアメリカで起こったITバブルをアメリカ人は上手く操縦し、まがりなりにも軟着陸させているではないか!アメリカ人にはできて、アンタらには無理だっていうこと?役人や政治家は、我々の税金で雇っているのであり、我々が安心して平和に幸せに暮らしてゆけるためにこの国を操縦してゆく責務をおっているはずじゃないのか?確かに、国家の舵取りは簡単な仕事ではないだろう。選り抜きの知力、胆力、行動力が要求される激務であろう。



だがしかし、我々は明らかに裏切られたのである。なのに、その裏切り行為の落とし前すら付けずに誤魔化しを許してきた結果、その特権だけちゃっかりと享受して、やるべき仕事をごまかす輩ばかりがウヨウヨしだし、不正やゴマカシがまかりとおる閉塞感漂う現在のような世の中が出来上がってしまった。

複雑な社会システムや権力構造という隠れ蓑に隠されてよく見えないが、おれは、その奥に隠れた驚くほどチンケな人間性を白日のもとに引きずり出してやりたい。
なんだか人のため社会のためと、がんばる偉人のふりをしているが、実際にその皮を剥いていくと玉ねぎのようにどこまで剥いても偉人らしきものなんてあらわれてさえこない。いかにも大それた決断を迫られ、その決断が失敗してしまった的な印象へともっていこうとしている。そんなことはない!とでも言うのだろうか?じゃあ、言ってやろう。何故、政治家をめざしたのか?何故、公務員をめざしたのか?何故、高級官僚をめざしたのか?その心の中により善い世の中を築くために、ということなんてあったのか?公務員を目指す奴の殆どは、社会的な有利性を得たいがためにめざしたんじゃないのか?政治家にも言える。乱れた世の中を善くする仕事はハードにちがいないし、政治家として自己を律することも一般人よりも要求されるだろう。本来なら誰だって、できるだけ遠慮させていただきたい責任の重い仕事だ。それに立候補までしてなろうという、奇特なお方たちなのだろうか?当選して、これから自分が立ち向かうべき大きな戦いと重責を前にして、あのような、天下をとったような満面笑みの万歳をして、いったい何に万歳しているのか訊いてみたいものだ。

次のページ >>




■BACK NUMBER
熱中時代15
熱中時代16
熱中時代17
熱中時代18
熱中時代19
熱中時代20
熱中時代21
熱中時代22